【映画】会話中心なのに退屈させない!ビフォアシリーズ(Before Sunrise・Sunset ・Midnight )

映画 & 本

毎日、すっごい寒いですね。。
寒くて寒くて、そろそろ暖かさが恋しいよーと思い、唐突に見たくなった映画が
ビフォアシリーズ3作(Before Sunrise・Sunset ・Midnight )です!

この映画は舞台が初夏のヨーロッパ!
温もりが恋しくなると、よく引っ張り出してきて鑑賞しています。
今回も存分に癒してくれました。




水も弾きそうなピチピチの2人〜贅肉のついた中年まで。

有名な映画なので知ってる方も多いとは思いますが、ザックリ説明。。
(ネタバレありです)

この映画は全部で3部作になっていて、1995年にビフォア サンライズが公開され、
その9年後の2004年に続編のビフォア サンセット、またその9年後の2013年に
ビフォア ミッドナイトが公開されました
。(全部9年後・・・)

映画の時間軸も、現実と同じくそれぞれ9年進んでいます。
同じキャストでずーっと撮っているので、すっごいリアル!

みんなちゃんと年をとっていて(当たり前だけど)メイクではなく皺が出来たり、
体型が変化したり。
まるでドキュメンタリー映画を見ているよう。

1995年公開 ビフォア サンライズ

アメリカ人青年ジェシー(イーサン・ホーク)と、フランス人の大学生セリーヌ
(ジュリー・デルピー)はユーロートレインの車内で出会います。

なんとなーく気が合いそうだと感じたのか?
2人は目があって、ジェシーが声をかけます。
それがまた自然な流れだこと!

ここから、この映画の特徴である会話中心のやり取りが始まります。

何気ない会話の中から、お互いを探り合う。
もうちょっと話していたいけど、ジェシーの降りるウィーンに到着。あぁ、残念。

でも!ジェシーはまた車内に戻ってきちゃう。
早くしないとまた出発してしまう慌ただしい中、なんだかんだとセリーヌを言いくるめ?
ウィーンで一緒に降りちゃう!

明日の朝にはまた列車に乗って、2人ともそれぞれの目的地に向かわないといけない。
一緒にいられるリミットはBefore sunrise。
日の出前まで、です。

ちょっとした心の変化が見え隠れ。

ウィーンで途中下車した2人は、それから14時間、街を歩きながら語り合います。
価値観や夢など。

ウィーンの街も綺麗!
「今すぐ行きたいよぉぉ♪ーO(≧∇≦)Oー♪」ってなります。

一緒に過ごすうちに2人の距離感にも変化が。
しかし、あくまで会話だけ。大きなハプニングはなし。
ちょっと近づきたい気もするけど、勇気が出ない。でもでも・・・ってな若い2人の葛藤が
こちらからはよーーく分かります。うまいなー。

キュンキュン、ドキドキが止まらない。
しかし、2人の会話の中からは、若者特有の将来への不安などもよく見えてきます。

別れのとき

ついに夜が明け、別れのとき。2人は駅のホームにいます。

もう会えないの?
でもこの数時間が完璧に美しいものだったのだから、このままお別れした方がいい?

でもでもどうしよう。時間がない。電車に乗らないと。

葛藤の末、また半年後にここで会おうと約束します。

連絡先はあえて交換しない。遠距離恋愛なんてうまくいくはずないのだから。
運命ならまた再会できるはず。

ビフォア サンセットに続く。

2004年 ビフォア サンセット

さて9年後、パリです。

ジェシーは、ウィーンでのあの出来事を小説にし、売れっ子の作家になりました。
そのプロモーションの為に訪れた、パリの本屋さんでインタビューを受けています。

本屋さんはこちら。
シェイクスピア・アンド・カンパニー書店。

個人的にとっても気になっている本屋さん。。
他の映画でもよく出てきます。

パリには何度か行っているのに、いつも行きそびれる。
次に行った時は訪れたい場所です。(いつになることやら)

インタビューの最中、セリーヌが傍で微笑んでいます。

え?!あの後2人は会えたの?!どーなの?!

と、ドキドキさせておきながら、すぐに真相が分かります。

半年後、2人は会えなかった。
そしてこれが9年ぶりの再会。

とりあえず久しぶりなんだしお茶でもしようと、カフェに向かいます。
セリーヌがお気に入りというカフェへ案内。クラシックで素敵なカフェです。

2人はどうして会えなかったのか、この9年間はどんな人生だったのか、
ってことを話すかと思いきや、詳しくは話しません。

まぁ、そりゃあそうですよね。いきなり問い詰められません。
なんせ9年間音沙汰なしですから、ちょっとお互い遠慮ぎみ。

ジェシーはフライトの時間が迫っているので、あまりゆっくりしていられません。
残り時間は1時間20分ほど。
日の入りまでのほんのひと時。Before sunset。

ジェシーは少しパリを散策したいと提案。
夕方に向かうパリの街がまた美しい。

街をブラブラしながら、軽快に会話が始まる。
ちょっとずつ離れていた時のことが分かっていきます。

うわっ!そんなことが!!
あぁ・・・あの時のあれな・・・ ってな真相が色々明かされていきます。

ジェシーはそろそろハイヤーで空港へ向かわなければなりません。
その途中、セリーヌを家まで送ります。
そして運転手を待たせて、ちゃっかりセリーヌの家に上がらせてもらいます。

ジェシー、時間大丈夫?!とこちらはハラハラ。待たせている運転手も気になる。

セリーヌはギターで歌を作るのが趣味ということが分かりました。
ジェシーはセリーヌに一曲せがみます。

「ただのワルツだよ」と言い、歌い始めます。

そのセリーヌの歌う姿が美しいこと!!
何度この部分だけ見たことか!!

美しいセリーヌを見ながらくつろぐジェシー。

そんなジェシーを見て、セリーヌはおどけながら「飛行機に乗り遅れるよ、ベイビー」と。
ジェシーは「そうだね」と返します。

終わり。クレジットがどーん!

えええーーー!!!これで終わりかーい!!

でも、なんとも言えぬこの余韻。
こんな終わり方、嫌いではない。

2013年 ビフォア ミッドナイト


さらに9年後、2人は一緒にいます。
おぉ!と思いきや、雰囲気が・・・所帯染みてる。
2人の間には子どももいるよう。しかも喧嘩が始まります。

今回の舞台はギリシャ。ここもまた美しいな〜。

太陽の下でスポーツする人、くつろぐ人、討論する人。
本当に美しい光景だけれど、直前の2人の喧嘩のシーンのせいで少し陰って見えます。

今回も会話だらけ。
その会話は、もはや甘い恋愛中の雰囲気は皆無で、子育てや仕事など日々のあれやこれや。
でも見ているこっちは、絶妙な会話のやり取りに笑ってしまう箇所、多々あり

そして久しぶりに2人だけの甘い時間を過ごせるチャンスが。
しかし、またもやケンカ。。

うぅ、、分かりたくないけど分かる。。
夫婦になるといろんな問題が出てくる。
前2作の甘い夢のような時間とは正反対。うーー。。

でも、その喧嘩の最中でも「ぷぷっ」ってなる箇所がある。ほんと魅せるなぁ〜。

こちらも余韻を感じさせる終わり方。
またまた続編がありそうな予感♫

私の勝手な感想

ビフォアサンライズ

とにかく2人が初々しい!23歳の設定。

ジェシー役のイーサン・ホークは、なんかちょっとチャラいw。

セリーヌ役のジュリー・デルピーは若いのに落ち着いた女性です。
そしてひたすら可愛い。

2人ともお肌ピッチピチ!!

将来に少し不安があるけど、夢や希望いっぱいの若者の姿が魅力的でした。

ビフォアサンセット

3作の中で、私はこれが1番好きでした。何度も何度も見ています。

2人は32歳。
夢や希望でいっぱいだった頃とは違って、厳しい現実も知り、
でもそこそこ希望していた人生を送りつつ、少し足りない何かもある。

ジェシーはちょっと落ち着いて、シワなんかも出てきています。

セリーヌはより美しく大人の女性に。

とにかくパリは美しく、再会し大人になった2人の掛け合いもウィットに飛んでいて、
でも9年前よりずっと落ち着いています。そしてひたすらロマンティック
もう、本当にこの雰囲気が大好きです。

ビフォア ミッドナイト

こちらが公開されたのは2013年。ちょうど私が結婚した年です。
まだ恋愛の延長線上にいた私には、喧嘩ばっかりのこの作品はあまり好きになれませんでした。

特にセリーヌ。
ずいぶんガミガミうるさくなったし、前2作のような美しさは感じられず・゚・(。>д<。)・゚・

何度も見返すのはサンセットかサンライズのどちらかで、
このミッドナイトは公開してすぐ見たものの、それからずっと見ていませんでした。

しかし久しぶりに見たら!!
ミッドナイト、1番面白いかも!!!!

ちょっとした会話の中のやり取りに、何度笑ったことか!
初めて見たとき、こんなに笑えたかな・・・笑った記憶があまりない。

私も出産して母親になったから、この2人の状況が胸に刺さるようになったのかもしれません。

特にセリーヌの気持ちが刺さります。泣きたくなるほど理解できます・・・。
ちょっと言い過ぎなんじゃない?ってところもありますが、
きっとずーっと我慢してきたんだろうな、と。

ジェシーは相変わらず、ちょっと子供っぽくてキュート。そこが魅力です。
でもずっと一緒に暮らしていたら?ガミガミ言いたくなる要素、満載。

でも、ジェシーの言い分も分かります。
それは観客の立場で第三者だから分かること。。

特に「うわー。あちゃー」って思った箇所がありまして。
ジェシーが「君も文句ばっかり言ってないで、もっと好きなことをして自分を大事にしたら?」
みたいな感じのことを言った時・・・

ジェシーは「俺、いい事言ってね?」ってドヤ顔だったけど( ゚∀゚)ドヤ
その時のセリーヌのシラけた顔

「自分の気持ちのおもむくまま、好きなことをしたらって?幸せねー。
でもその間、子供たちのご飯は?絵本の読み聞かせは?寝かしつけは?トイレの掃除は?
排水管の詰まりは?トイレットペーパーの補充は?お風呂の隅っこのカビ取りは?
そんな名もない家事は誰がやるの?小人がやってくれるの?」

って、顔に書いてあるようでした。(私の心の声か?!)

案の定、セリーヌは「もう愛していない」と言って出ていきます。
ジェシーは追いかけて、真夜中(ミッドナイト!)のカフェで
セリーヌに必死に自分の愛を伝えます。

結局、根本的な問題の解決は難しいのですが、それでも2人が歩み寄り始めました。
そして、また明るく小競り合いをしながら、前を向いていくんだろうなー。
初めて見た時より、ずっと暖かい気持ちになりました。

見たばっかりだけど、もう1回見たい。

期待高まる続編

以前、インタビューでジェシー役のイーサンが続編を示唆したようです

そしたらミッドナイトの9年後だから2022年??2人は50歳。
私は44歳。うむ。年齢も近いし、またくぅ〜っとなる展開を期待せずにはいられません。

続編、待ってまーす(*´꒳`*)

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