【映画】西の魔女が死んだ

映画 & 本

私にとって、大好きでとても必要な映画が「西の魔女が死んだ」です。

「魔女」といってもハリーポッターのようなファンタジーではありません。

あらすじをザッと言うと・・・

中学へ進んですぐ不登校となった「まい」は大好きなおばあちゃのもとで
1ヶ月あまり過ごします。

西の魔女」とはまいとママがおばあちゃんのことを敬意を持って
呼んでいた呼び名。
まいはおばあちゃんから魔女の手ほどきを受けるのですが、
魔女修行の肝心なことは何でも自分で決める、ということ。

喜びも希望も、もちろん幸せも。

って感じです。(本の背表紙から一部抜粋)

映画では、本の美しい世界観を素敵に映像化されています。
都会の生活もとても便利で好きですが、こういう生活にも憧れてしまいます。

下はおばあちゃんの家への入口。

 




おばあちゃんはできるだけ自給自足の生活を送っているようです。
卵は鶏小屋から取ってきたり、裏の畑からレタスなどを採ってきて
サンドイッチを作ったり。

2人で裏山になっている野いちごを摘んでジャムを作ったり。

 

また、スーパーなどは近くになさそうなところに住んでいるので、
私たちが普通に手に入るようなものが手に入れにくいのか、
もしくはあえてそうしているのか(たぶん後者だと思いますが)
山の中に住んでいても、殺虫剤のようなケミカルな便利グッズが出てきません。

その代わりになる「おばあちゃんの知恵」が随所に出てきます。

そういえば洗濯機も出てきません。
おばあちゃんは「昔はあったけど壊れてしまった」と言っていました。

ある日、シーツを洗うといっておばあちゃんは外でたらいに水を張り、
それをまいが裸足でジャブジャブ洗っていました。

 

庭に咲いているバラの間にニンニクの球根を植えると、
バラに虫がつきにくくなったりバラの香りが良くなるそうです。

 

ちなみに、おばあちゃんはイギリス人です。
その為、日本人のおばあちゃんはあまり使わなさそうな(?)ハーブにも精通しています。
例えば、畑の虫除けには、裏庭に繁ったセージとミントを煮出したものを使っていました。

まいはこんな生活の知恵を見聞きするのが大好きで、
その知恵こそが「魔法」のようだと思っていました。

 

 

私は、掃除をするにも虫を殺すにも、即効性のある強い薬に頼っていましたが
身の回りにあるもので工夫すればなんでも代用できることを
この映画を通して知りました。

また、環境のことや自分たちの体への影響を考え、
なるべく自然なものを取り入れたくなったのもこの映画が影響しています。

おばあちゃんが環境うんぬん考えていたかは分かりません。
単に自分のやり方を続けていただけかもしれませんが、
昔ながらの方法を大切にし、居心地よく整えているおばあちゃんの生活に、
とても感銘を受けました。

また、おばあちゃんは不登校になったまいに細かいことは聞きません。
不規則な生活を咎めたりもしません。

ただ、必要なときに必要なことをそっと教える、幸せになれる為のヒントを
さりげなく落としてくれるのです。

ちょうどこの映画を見た頃、私は仕事にいきずまっていました。
こんなに好きになれる仕事があるのか、と思う一方、それ以上に辛いことも。

「もう壊れてしまいそう」と思ったときに、この映画を繰り返し見ていました。
ただただ見ているだけで、心が楽になったことを覚えています。

私にはとても大事な映画です。

そういえば、最近この映画を見ていません。

それはすなわち、心が平穏でおばあちゃんを頼らなくても生きていけているということ。
おばあちゃんから自立できたことは寂しいけれど喜ばしいこと。

まいもきっとそうだと思います。

息子がもう少し大きくなったら、一緒に見たい映画がたくさんあるのですが
これもそのひとつです。
この作品は児童文学のジャンルなので、そんなに遠い未来ではなく実現しそうです。

いろいろなことをお喋りしながら楽しく、
でもいろいろ一緒に考えながら見たいと思います。

★ブログランキング参加中です★
最後にポチッとしていただけると励みになります♪
にほんブログ村 インテリアブログへ




映画 & 本
Chisaをフォローする
古いものが好きな主婦のブログ ときどきDIY

コメント

  1. りー より:

    初めまして!
    ドイリー編んでみた の検索からやってきました。ブログが面白くて子育ての合間の息抜きになっています^_^
    私もこの映画大好きです。
    小学生のとき原作を読みました。そのときは訳が分からなかったのを覚えています。妊娠中のときに映画を見て今までの自堕落な生活と人のせいにしがちな自分の性格が恥ずかしくなりました。その後に原作を久しぶりに読んで、原作と映画が相乗効果で素敵な世界観をつくっている作品だなぁと思いました。児童作品だけど忙しく生きる大人に響きますよね。
    私も子供がもう少し大きくなったら一緒に見たいなと思います。どんな感想をもつのか楽しみです!

    重松清さんの きみのともだち という本も子供の時、大人の時に読んで考えさせられた作品なのでもし興味があれば読んでみてください。

    • Chisa Chisa より:

      りーさん
      コメントありがとうございます!とっても嬉しいです(^○^)
      りーさんも子育て中なのですね。私は今、やっと息子が昼寝したので、その隙にお菓子食べてダラダラしてました(笑)

      りーさんは原作を小学生の時に読まれてたんですね。
      私は映画から入りました。予告を見て、すごく綺麗な映像だったので思わず映画館へ行き、原作もその後買いました。
      ちょっと疲れた時に、ふと見たくなるんですよね。
      そして深いことをサラッと言うおばあちゃん。癒しです…

      重松清さんの本!さっそくAmazonでポチッとしてしまいました!すごい気になります!!
      早く届かないかな〜♪
      教えてくださり、ありがとうございます(((o(*゚▽゚*)o)))

タイトルとURLをコピーしました